広告 第一章「Blenderの基礎」

Blenderで使えるマウスとキーボードの選び方

Blenderを使用するにあたり、揃えなければいけないのがBlenderを操作するための周辺機器です。

3DCGを扱うソフトなので、複雑な機能を持った機器を集めないといけないのでしょうか?

いいえ、Blenderを使うために必要な道具は特別買い揃える必要はありません。ある程度の性能がある「パソコン」・「モニタ」・「マウス」・「キーボード」があれば、楽しくBlenderのソフトを使うことができます。

ただ、マウスとキーボードには多くの種類があります。Blenderを扱うには、どのタイプを選ぶと良いのでしょうか?

操作を快適にするキーボードを選ぶ

Blenderはオープンソースであり、操作は基本的に「キーボード」と「マウス」を主に使用します。つまり、仕様上、特殊な配列のキーボードよりも一般的に使用されているキーボードを選ぶほうが分かりやすい傾向があります。

これは、Blenderがユーザーの声を反映させる形で成り立つフリーソフトだからです。多くのユーザーが使用している周辺機器をスタンダードにする必要があります。

一般的に使用されているキーボードの中にも種類があります。

例えば、ノートパソコンに搭載されているようなキーボード。そしてデスクトップパソコン用に作られたキーボードです。

BlenderでCG制作に適したものは「フルキーボード」になります。すべてのキーが収まっているキーボードを指しますが、主にデスクトップ用として存在します。

では、なぜフルキーボードがベストなのでしょうか?

それは「テンキー」がついているためです。

Blenderの制作ではキーボードについている「数字」と「.」が重要になります。

キーボードの数字キーの役割

3D空間の中をグルグルと回転させながらオブジェクトを作りますが、前方から確認をしたい場合や、横方向から確認したい場合、上向きから確認したい場合、さらには斜めや下から確認したい場合も多々あるでしょう。

これらの位置に向きを設定する「視点移動」の役割が、Blenderでは「テンキーの数字」に割り当てられています。

テンキーの数字で視点を変えるわけです。

例えば、テンキー数字の「1」を押すと、視点が正面を向きます。テンキー数字の「7」を押すと、視点が上向きに変わります。このようにしながら角度を変更しつつ、モデリング(CG制作)をしていきます。

キーボードの「.」(ピリオド)の役割

テンキーについている「.」は、モデリングの最中に頂点などを選択した場合、その位置を原点にすることができます。簡単にいうと、視点がその場所を中心にするため、非常に作業がしやすくなる機能です。

ノートパソコンのキーボードでも代用可能

フルキーボードを揃えないとBlenderは使えないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。ノートパソコンなどの小さなキーボードでも、問題なくBlenderを使うことはできます。

ノートパソコンのキーボードを見ると、上の方に「1~0」と数字が並んでいますが、この数字をフルキーボードの代わりに「テンキー」として補うことができます。

キーボードの一番上にある「F(数字)」ではないので間違えないようにしましょう。通常は、Fキーのすぐ下にある数字です。日本語キーボードでは、日本語と数字が一緒に書いています。

Blenderの設定を変更することで、ノートパソコンでもテンキーのように視点を切り替えることが可能です。ただし、フルキーボードのように快適な操作とまではいかないでしょう。

そうは言いながらも問題なく使えると思いますが、もしも使いにくいと感じた場合には、USBでつなぐ「外付けのテンキー」を購入する方法もあります。

Blenderをはじめる前に無理をして買い揃える必要はありませんが、フルキーボードをBlenderのときだけノートパソコンにつなげる方法も一つの手でしょう。

尚、これらの説明は「ショートカットキー」と呼ばれるやり方になり、作業効率を劇的にアップさせることができます。画面上でも「左クリック」・「右クリック」などを使うことで目的の動作を行うことができますが、「視点変更の数字」と「原点移動させる記号」は覚えることをお勧めします。

操作を快適にするマウスを選ぶ

キーボードは、フルキーボードを選択することで快適なBlender制作ができます。

では、マウスはどれを選べば良いのでしょうか?

現在、マウスの形状は複雑なものが登場しています。ゲーマー用のマウスはその代表的なものです。マウスに搭載されているボタンの数が驚くほどあります。

標準的なマウスのボタンが次の通り。

  • 左ボタン
  • 右ボタン
  • 真ん中(スクロールボタン&押し込み)

3ボタンが一般的なマウスの形です。

Blenderで使えるマウスは、この3つのボタンがあれば問題ありません。つまり、一般的なマウスがあれば十分です。

Windowsパソコンを例にすると、マウスは左クリックを多用します。そしてコピー&ペーストなどには右クリックを使います。Macパソコンでも最近では同じやり方です。

左クリックと右クリックはよく使いますが、実はマウスの真ん中にもボタンがあります。クルクルと回るホイールがマウスの中央にありますが、そこを押してみましょう。ポチポチとすることができます。

ブラウザーなどではこのボタンを使い、リンクを押すと新しいタブとして新規ページが追加されます。(左クリックは同一ページ)

Blenderでは、マウスの真ん中にあるボタンも多用します。主に使うのは「3DView」と呼ばれるモデリングをしていく場所です。3D空間をグルグルと回転させることができるので、非常に重要なボタンになります。

尚、マウスをさらに使いやすくするには、カスタムボタンが搭載されたマウスを選ぶと良いです。マウスにボタンがあると、それにショートカットキーを割り当てることが出来るため、作業効率をアップさせることができます。

Blenderの使用で人気が高いマウスは、Logicoolの「G300S」。ゲーミング用ですが、ボタンが多くもなく少なくもなく、使い勝手が良いため人気があります。

まとめ

Blenderを楽しむには、「キーボード」と「マウス」が必ず必要になります。高級なものを揃えなくても、Blender自体は操作をすることができます。

パソコンを所有してる場合には、マウスとキーボードが近くにある環境だと思うので、まずはその2つのアイテムを使いながら、はじめてみるのも良いと思います。

-第一章「Blenderの基礎」